寺山修司記念館でライブを上演し続けている想いは?
青森県三沢市に記念館があるということで、機会をいただいたことが第1です。そこから毎年伺うようになって、もう10年近くやっています。この2、3年は配信もやっています。当初は寺山修司さんの言葉を伝えるということが趣旨で、朗読が主でした。鍵盤奏者のエミ・エレオノーラさんとの掛け合いで朗読をやっていたんです。ただ寺山さんの活動は多岐にわたっていて、作詞、多くの歌手の皆さんに歌詞を提供していて、これを歌ってみようか、これも歌ってみたいなというようなところから歌が少しずつ増えていって。今年は寺山さんの没後40年でもあったので、(プロデューサーや会場に)無理を言い、バンドを初めて連れて、音楽中心のライブをやらせていただきました。
回を重ねるごとに、地元のアーティストや小説家の友達などもできて、いろいろと世界も広がって、三沢や周辺の八戸など、この土地が身近になってきています。もちろん寺山さんが生まれた街ですから、ここが原点であるのと同時に、何かの震源地とすることは意味のあることだと思ってますから、これからも続けていきたいです。