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INTERVIEW
宮寺さんの現在の仕事内容を教えてください。
肩書きは、制作1部(舞台などを製作する)のプロデューサーです。
舞台では、企画、劇場抑え、キャスティング、スタッフィングなどの準備から、グッズ周り、本番の当日運営、最後の精算作業まで、基本的に全部を行います。
作品の規模にもよりますが、必要なら衣裳も探したり、小道具を作ったりもします(…多分私だけな気もしますが)。
また、私はバラエティ、ドラマの現場にも入れてもらった経験があるので、たまにドラマの現場に参加するなど、舞台以外の現場に行くこともあります。
他の制作会社ではなくMMJを選んだ理由は何ですか?
当時の私は、舞台の裏側に関わりたいと漠然とした思いだけ持っていて、詳しくどういう職業があるか全く分からなかったので、手元にあった舞台のフライヤーに書いてある主催会社を片っ端から調べて、新卒採用あるところに申し込むという数打てば当たる作戦の中でMMJの存在を知り、そのままご縁あって内定をいただいて入社という…絶対入社したくて!!とか、数ある内定の中からコレが決め手で!!とかもなく….
ただ、本当にラッキーなことに、MMJが私にはとても合っていて、楽しいお仕事生活を送っているので、こんな私を採用してくれたことに感謝です。
MMJでは数少ない演劇プロデューサーもされている宮寺さんですが、仕事の苦労と醍醐味ってなんですか?ドラマやバラエティとの違いや難しさなどもあれば教えてください。
苦労といえば、舞台の仕事はとても楽しくやらせてもらっているのですが、仕事なので、好きな舞台・良い舞台を作るだけでなく、そこにお客さんにたくさん来てもらって黒字にしないといけない使命があるので、そこは毎回胃が痛いです(笑)。
そうやって沢山苦労して作った舞台の幕が開いて、終演後の熱気に包まれたお客さんをロビーでお見送りするときは、全てが報われたように感じます。
バラエティは、私の中では、ずっと学園祭の前の日みたいなイメージです。やらなくてはいけないことも多く、時間の縛りも多いので体力的にも大変ですが、常にワイワイしていて喜怒哀楽の全部の感情を使って仕事していた思い出です。
ドラマは、規模も大きく、関わっている人の数が多くて仕事も細分化されているので、自分の仕事はきちっとこなさないといけない責任感がより重いように感じます。バラエティや舞台に比べて、作品が一番多くの人に届くのは良いですよね。
やりがいがあります。
仕事をする上でのこだわりなどあれば教えて下さい。
自分一人では何もできないので、私の「コレやりたい!」に、沢山の人が力を貸してくださって、時間を使ってくださって作品をつくっていることを常に思って、全方位に感謝しながら仕事しています。
あとは、常に元気で明るくいることで、どんな小さな不満でも言ってもらえるような雰囲気を頑張ってつくっています。
少しプライベートな質問をさせてください。宮寺さんはどんな学生生活をおくっていましたか?
大学時代は、授業<サークルという感じで、サークル活動に全振りした学生生活を送っていました。
ミュージカルサークルに入っていたのですが、そこがきっかけで舞台の仕事に興味を持つようになったので、とても充実した意味のある4年間だった気がします。
学部は経営学部だったので、舞台や映像制作とは何も関係ないのですが、自分で仕事の中でお金の計算をするようになって少しは活かされているように思います。
どんな勉強でもちゃんとやっておいて良かったです。
子供のころの夢はなんでしたか?
看護師でした。でも、血がダメなことに気がついて….そこから絵本が好きだったのと、海外に興味があったので、絵本の輸出入をしたいと思って勉強していました。
あとは、小さい頃からクラシックバレエを習っていて舞台に立つ機会も多く、ずっと舞台という空間が好きだったのはあるので、ここは今の仕事に繋がるかなと思います。
忙しい中での息抜き方法などがあれば教えて下さい。
一番簡単で即効性があるのは推しです。推しを拝んで、聴いて….
あとは、喋ることです。会社に出勤している理由の7割は誰かと話すためかもしれないです。
話していたら、気分も落ち着くし、頭も整理されるし、新しいアイディアももらえるし、不安を自分一人で抱えられないことが多いので、稽古場で作業している時など、用事を見つけては会社に行って息抜きで喋っていることが多いです。
ご自身のセンスを磨く、感性をくすぐるようなスポットなどはありますか?
常に新しいことをするようにしています。
何かに誘われたら興味がなくても行ったり、SNSなどで流れてきて面白そうなイベントがあったら行ってみたり、新しいことを常に探しています。
韓国好きの宮寺さんですが、韓国の魅力にハマったキッカケはなんでしたか?
大学でミュージカルサークルに入った時に、勉強のために月1本、どんな作品でも良いから舞台を観に行こうと思って、小劇場〜グランドミュージカルまで、いろんな作品を毎月見ている中で、どうしても舞台にいけない月があって、月末ギリギリに今からでもまだチケットが取れる舞台で検索に出てきたのが韓国ミュージカルの来日公演でした。
あまりの面白さとクオリティの高さに衝撃を受けて、終演後急いでATMにお金を下ろしに行ってパンフレットを買ったのを覚えています。
そこから気がついたら、演劇、K-POPとどんどん推しの幅を広げながら年2〜3回は韓国に行くようになってしまいました。
10年後の自分は想像されていますか?
舞台などのエンターテイメントに関わる仕事をしていると思います。
理想は、自分の企画の海外公演とか、逆にライセンスをとって日本公演とか、国を超えて舞台に関わりたいですね。
あとは、舞台をもっと身近な存在にして、デートや家族でのお出かけの選択肢に、テーマパークと並んで舞台が入るぐらいの立ち位置にできていたら良いですね。
またMMJに入ってみて、ドラマやバラエティの企画にも興味を持ったので、自分の企画を、ドラマやバラエティでもやりたいです。やりたいこといっぱいですね。
最後に、就活生へのメッセージをお願いします。
これからの人生、普通のレールに乗ったら少なくとも40年は会社に勤めて働くことになると思うので、その人生の膨大な時間をどう使うかをよく考える良いタイミングだと思います。
進路は沢山悩むと思いますが、どんな仕事もやってみないと、自分と合うのか、この仕事に自分の大切な時間を割いて良いのか、など分からないと思います。
少しでも興味があれば、少しでもやってみたいという気持ちがあるなら挑戦したら良いと思います。応援しています!
2016年メディアミックス・ジャパン入社。
アシスタントディレクターとしてAbemaTV「華原朋美のトモちゃんといっしょ」、「オタ恋」などに携わる。
現在は制作1部にてプロデューサーとして舞台作品を中心に携わる。